今日も何とか一日を過ごそう、そう思って毎日出勤する。その足取りは重い。

店に着くとまず、優しい店長に挨拶を済ませ待機室へ。
そこにでは先に来ていた先輩が仕事の前にお昼を食べている。もう何年も働いているという彼女。
どうやら若いころにホストにはまってしまったらしく、10年はこの世界にいる。
私自身も一人暮らしの生活費が足りず、3ヶ月前に付き合っている彼には内緒で風俗に足を踏み入れてしまった。彼には「いい子」で居たかった。

10歳年上の32歳の妻子持ち、不倫関係にあるが週末のたびに泊まりに来てくれる彼に「生活が苦しいから実家に帰りたい」などと幻滅させるようで言えなかった…。

待機室の中は綺麗過ぎもせず、かといって散らかっている訳でもない。
「おはようございます」
先輩に挨拶をし、他愛もない会話をしながら身支度を整える。と、インターフォンから私の名前が呼ばれた。有り難い指名なのだが、内心は複雑…。
「めんどくさいなぁ」しぶしぶ出て行く私に、
「指名あるだけいいじゃん、いってらっしゃい」
と先輩。
面白くないのか、顔も見ない。

「こんにちは」
そこには出張中空き時間が出来たので寄ってみたというサラリーマンがいた。
挨拶も早々に、時間がもったいないとばかりに二人でシャワーへ。後ろから抱き着いて男性の体を洗う。
喜ばせるという事もあるが、後から自分が口でしなければならないので念入りに。シャワーが終わるといちゃいちゃタイム。

風俗嬢の一日

ちょっと恥ずかしがってもみるが「これは私じゃない」と心の中では現実逃避。それでもやっぱり「いい子」でいたいから、仕事はきっちりと。
この仕事はあわよくば本番まで…と考えている男性が少なくない。そんな雰囲気を感じ取ったら、交渉される前に男性のものを口へ。そのまま果ててもらう。
吐きなりそうになるのを隠して口の中に出たものをお絞りへ。

「有難うございました、またきてね」

とすっきりして帰る男性を見送り、すぐさま洗面所でイソジンでうがい&念入りに歯磨き。こんなことを一日に何回も繰り返していると、あがるころにはダルくて仕方がない。
その日の稼ぎを受け取り「お先に失礼します」と夕方には帰宅。先輩いは閉店までいるのだろうか。

「今日もなんとか乗り切った…。」
心の中でほっとしながら大好きな彼の元に向かう。「私は大丈夫」誰もがっかりさせたくない、自分で何とかしてみせる。
これが私がこの世界から抜け出せない理由です。